CDNってのを半年、使ってみましたよ
クラウドからコンテンツを配信するってヤツですね。
どんな効果があって、月維持費はどのくらいかレポートしてみます。
私は、月500円くらいまでなら出せるかなー
KeyCDNは数年前、1位か2位くらいの安さでしたが、今はもっと安いのがあるようです。CDNのコスト計算サイトでは以下のようでした。blazingcdnというのが破格の安さのようです。
今回は前から気になっていたKeyCDNをこのスマホサーバのWordPressサイトに適用してみましたので、実際どのくらいの値段で運用できるんだ? みたいな感想をレポートしてみたいと思います。
そもそもCDNって何?
CDNは平たく言えば、画像やコンテンツを本家とは違うサーバから配信するというものです。キャッシュサーバとか、エッジサーバとか表現したりしますが、要は静的なファイルを本家サーバからではなく、CDNのクラウドから配信することによりネットワーク負荷や、レスポンス改善(時に改悪)したりするのが目的です。
コンテンツデリバリネットワーク(英語: content delivery network、CDN)
wiki
いくらするの?
ほとんどの人が気になるのは、初期や維持費などの価格がいくらなのか? っていうことと、速度はどのくらい改善されるのか? ってことだと思います。こればっかりは使ってみないとなんとも言えない部分があります。早速、値段からレポートしてみたいと思います。
まず、KeyCDNは最初にクレジットを入れてそれを消費する仕組みです。最小の入金単位は 49ドル となります。日本円で当時のキャッシュカード換金レートで、5,553円でした。
入金したのが、2021年の06月/01なので現時点で半年使っていることになります。クレジットの消費は以下のようになっています。
残りクレジットは18くらいです。49から約36%残っていますので半年で67% 消費したことになります。半年で、約3720円ですので、1ヶ月あたり620円という感じですね。
グラフの途中に、ガクンとクレジットが消費しているところがありますが、これはキャッシュを完全に消去して作り直している部分です。
どのくらいのアクセス数なの?
統計期間が約4ヶ月くらいなので、KeyCDN上のデータでは以下のようです。
1日あたり、cssや画像やhtmlなど合計して1.8万くらいのヒットがあります。PV的な数値は1つ前の記事に載せてありますので、参考にしてください。
1ヶ月のデータ転送量は?
このサイトの1ヶ月のデータ転送量(総トラフィック)は、KeyCDNの統計データで見ると以下のようです。
PV的には2000〜2500くらいでこの転送量です。3000〜5000くらいのPVでも15GBを1ヶ月に超えることはありませんでした。
CDNの効果はどのくらい?
ページ計測サイトで、CDN適用前と適用後のデータを測っておきましたので載せておきます。
まずは、CDN適用前。
次は、CDN適用後。
だいぶ改善されていますね。適用前は、最初のレンダリングが始まるのに、約4.2秒かかっていますが、適用後は、0.8秒です。CDNの効果は絶大です。
まとめ
今回、なんとなくわかったのは以下となります。
・このサイトのようにPVが月に2000〜5000くらいでは、月600円〜700円くらいのCDNコスト
・設定は非常に楽
・CDNの効果は絶大で、最初の描画が4.2秒から0.8秒となった
・blazingcdnというCDNはKeyCDNより激安で、どんな効果があるのか試してみたい気もする
あとがき
WordPressのように、コンテンツ側で結構リソースを使うタイプや、スマホサーバのように非力な環境ではCDNの効力は絶大です。しかし、利用コストが月に600円〜700円くらいかかり趣味で使うのなら良いのですが、静的HTMLにして運用したほうが、良いなという結論に至りました。要はWordPressは、リソースを使うし無駄が多いんです。近々、そういう運用に方針を変えますので、紹介したいなと思っています。
著者にメッセージ
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