前回の続きです。
enひかりのキャンペーンで1800円でゲットした、ELECOM(WRC-1167GST2) のルータは v6プラスとIP固定の組み合わせでは使えないことがはっきりしました。使えるルータはどれも業務用で、ちとお高い。中古でヤフオクっていう手もあるんですがそれでも3000円〜6000円程度となります。
そもそも、v6プラス+固定IPで使えるルータと、今回のELECOM のルータのように使えそうで使えないものの違いは何なんでしょうか? ここが明確にわかれば機種探しも楽になりそうです。
結論から先に書いておきますが、キーワードは、IPv4 over IPv6(MAP-E)です。もっと短く表現するなら MAP-E に対応したルータとでも言えばいいんでしょうか?
大変、参考になるページがありました。
IPoEオプションとDS-Lite/MAP-E対応ルーター
https://www.marbacka.net/blog/iijmio_hikari_ipoe_ds-lite_router/
つまり、enひかりの IP固定サービスは、jpne が提供する v6プラスで提供されるもののようです。これは、MAP-E方式でそれに対応したルータが必要と理解しました。つまり、IPv4通信をより高速なIPv6の回線(IPv4 over IPv6)に流す方式には2つあるということのようですね。
IPv4 over IPv6(DS-Liteまたは、transix) → インターネットマルチフィード(株)など
Dual-Stack Lite(略してDS-Lite)rfc6333
今回、自分が契約したタイプは JPNE のIP固定です。
IPv4 over IPv6(MAP-E) → 日本ネットワークイネイブラー株式会社
Mapping of Address and Port with Encapsulation(略してMAP-E) rfc7597
これに対応するであろうと思われるルータの情報がありました。
IO-DATA :JPNE社が提供する「v6プラス」固定IPサービスを利用する場合の設定方法
https://www.iodata.jp/support/qanda/answer/s30523.htm
この対象機種は以下のようです。リンクは価格COMのリンクにしておきました。
WN-AX1167GR2
WN-AX1167GR2/E
WN-AX2033GR2
WN-AX2033GR2/E
WN-DX1167R
WN-DX1167R/E
WN-SX300FR
WN-SX300FR/E
WN-SX300GR
WN-SX300GR/E
WN-DX1167GR
WN-DX1167GR/E
WN-DX2033GR
WN-DX2033GR/E
リンクがなかったのは、価格COMでは見つけられませんでした。にしても似たようなのんがたくさんありますね。
ギガビットイーサネットがついたもので、やすそうなのを選ぶと以下が候補になりました。
5Ghz帯の無線がついた、真ん中のWN-AX1167GR2/E が良いかなと。/E がついているのはエコパッケージということのようです。
WN-AX1167GR2/E 仕様
https://www.iodata.jp/product/network/wnlan/wn-ax1167gr2e/spec.htm
しかし、仕様を読んでいて落とし穴がありました。
SPI、DoS攻撃防御、インターネット側からのPing応答拒否、インターネット側からの設定拒否、 DHCPサーバー(最大253台)、IPアドレス固定割り当て(最大10エントリー)、ポートの開放(最大32エントリー)(※1)、DMZホスト(※1)、UPnP(※1)、IPv6パススルー、MTU設定(※1)、オートブリッジ、NTPクライアント、IPsecパススルー(※1)、PPTPパススルー(※1)、VPNサーバー(IP Sec)(※1)、ネットフィルタリング(無料5年)、URLフィルタリング(ネットフィルタリングの機能として)、ダイナミックDNS(iobb.net)(※1)、iobbプリセット(※1)、ペアレンタルコントロール、Wi-Fiマモル
※1 IPv4 over IPv6サービス利用時はご利用いただけません。
むむむ。これは、ルータは固定IPで抜けられるがサーバを公開できないってことになりますね。実はこのブログのサーバを宅内サーバにしょうと思っているのでこれは、まずい仕様です。つまり、このルータはMAP-Eには対応していてルータにはIPv4(IPv6もかな)を割り当てられるが、内部LANのWEBサーバ(80、443)を公開できないってことになりそうです。用途としては、IP固定でネットワークに出たい人向け(サーバ管理者や特定ゲームなど)ですね。
ううむ。良いかと思ったのですが、意外と落とし穴がありますね。やはり業務用ルータしか選択肢はないのでしょうか。
また振り出しに戻りまいた。。。。ここまで調査するのにかなり時間を使いましたからね。
NECの家庭用、WG2600HP3も軽く調べましたがダメっぽいみたい。
そもそも、v6プラス固定IPでサーバ公開するとポートが限定されるっていう話もありますしね。ちょっとこの原理よくわかりませんが、IPv4 だとポート数が65536個あるんですが、IPv4 over IPv6 では共用されるとのこと。それに対する良いページがありました。
IPv6プラス環境におけるIPv4ポート公開設定
https://qiita.com/nbhr/items/2850ccaa3456a8553bbf
これによれば、「利用可能ポートは一契約あたり240個(61440個/256人)に制限〜」とあります。
まずは、IPv6でつかんでいるIPv6 を確認しないとなんですが、今は固定IPじゃない自動設定で接続しているので自分のIPv6 アドレスがわからないんですよね。(IPv6アドレスは開通時に決定する)
休憩がてら、YouTube を見ていると以下のようなネタがありました。
[youtube https://www.youtube.com/watch?v=qvmE_du-Qu8?start=218]
冒頭の話は、ちょっと?な部分がありますがこの人は、enひかりとv6オプション+固定IPを契約しているそうでその場合は、全ポートもらえるそうです。
つまい、最低限ルータに必要な機能としては
・MAP-E に対応した v4-v6 に対応していて、かつ、ポートフォワードができるルータ
ということになりそうです。
うーん、先は長い!
> これは、ルータは固定IPで抜けられるがサーバを公開できないってことになりますね。
これって、ルータの仕様の以下の部分をもとに判断されてますよね?
> ポートの開放(最大32エントリー)(※1)
> ※1 IPv4 over IPv6サービス利用時はご利用いただけません。
これは、通常の MAP-E だとポートが開放できない(厳密には割当ポートであればできる気がするけど)、ということを言っていて、固定 IP を割り当てられていれば、任意のポートが開放できるんじゃないかと思ったのですがどうでしょうか?
訳あってV6プラス 固定IPの情報を集めていましたので、以下参考に願います。
V6プラス:トンネル方式MAP-E/IPv4アドレスは動的/ポート開放制限有
V6プラス 固定:トンネル方式 IPIP/IPv4アドレスは当然静的/ポート開放制限なし
JXCKさん
遅レスになりました。そうですね。ご指摘の箇所から、無理っぽいのではと判断しました。しかし、このルータを触っていないので、できるかもしれませんね。
匿名さん
はい、ご指摘の通りですね。