単3電池2本でiPhoneを充電 その9

その後、経過観察をしてみた。
2セット目のeneloop充電完了のを、iPhone4に、USBをつなぎっぱなしにして一晩寝たら朝起きてたら100%になってた。
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まぁ、それなりにいけるんじゃないのっていうことで、パイロットランプをつけてみた。
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点滅するように、100円ショップで、「お散歩ライト」っていうのがあったので、ばらしてみたら薄い基盤に赤色LEDと点滅ICが樹脂ボンドみたいなのでつけたれていた。これをはさみで切って、パターンを配線して活用。

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お散歩ライトを分解の図 セリアのPETコーナーでGET

基盤は0.5mmくらいで、薄いので電池ボックスの上に0.8mmくらいの穴を開けて電池入れたら点滅するようにしてみた。電源をつなぎ、基板上のパターンをONにすると、点滅、点滅交互、常時点燈となり、スイッチONのパターンを配線して電池BOXの端子にハンダづけ。乾電池入れると、点滅するようにしてパイロットランプとしてみた。2V以下だと多分光らないと思うので、消耗した電池かどうかの簡易見分けもできるのかもと。

メインスイッチはまだつけていないけど、電池BOXの下あたりに隙間があるので、つけるならそこらあたりかな。

とりあえずは、100円のUSB電池BOXはこれにて納得した感じ。PFM方式の昇圧ICのいい経験になったかな。違う方式のICを使ってみたいしね。もし、またいじるなら、2個目のを、タンタルコンデサーにしてみたいかな。

安くて効率のよいスイッチングICを探す

探している条件は、
出力電流 500mA以上
出力電圧 固定5V (部品点数を減らすため)
PIN数 なるべく少ないもの。8Pin以下。

いろいろと種類があるので、大雑把に分類すれば
1.PWMタイプ
2.PFMタイプ
3.その両方を切り替えるタイプ
みたいな感じだろうか。石さがし、結構面白い。Pin数もいろいろあるので、なるべく扱いやすいよう数の少ない8Pin以下で探してみる。カタログスペックから、各社90%を越える(またはそれに近い)効率をたたき出そうとしているようです。

ちょっと気になるICがあったので、メモ。
・ON Semiconductor NCP1450ASN50T1G 88% PWM 5Pin PDF参考価格 58円10個
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・Linear Technology LT1302CN8-5 効率はいいみたい PWM/PFM 8Pin PDF 参考価格 624円1個
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mintyboostが使ってるIC

その他、随時メモ追加予定

参考文献
PWMとPFMとは EDN Japan
・SII FAQ PWMとPFMのメリットデメリット
・TDK テクマグ パワーエレクトロニクス一覧
HT7750Aの考察 Nishimura Hiromi
PFMブーストコンバータに電流モード動作を付加する回路接続 PDF マキシマムアプリノート

単3電池2本でiPhoneを充電 その8

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iPhone4を残り15%充電まで減らしたので、充電できるかテストしてみた。
今回は電池にEneloopを使用。フル充電してあります。

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いけますね。あとは、どのくらい充電されるかですね。

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細部の拡大。

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15%から、どのくらいまで充電できますかね。充電開始タイムは、PM10:15くらい。50%くらいまでいけるとうれしいんですけど。

画面は切って充電してみます。充電モードに入るだけで充電されないかもしれませんからね。usb 各pinの充電しているときの電圧は、前回と同じ。

う~ん、45分くらい経過した時点で、どうやら充電解除されちゃいますね。
15%が20%には上昇したみたい。電圧が落ちて、Pin2,3の分圧抵抗の電圧が落ちたのかしらね。

ためしに、iPhoneから充電コードを抜いて、2,3PINをショートさせて(2.3V)、さらに充電。しばらくすると、iphoneが再起動、勝手にした。

どうやら、このあたりが、このICの限界のようですかね。とりあえず、少し状況をまとめてみますかね。

・5V 500mAを2.5-3.0Vの電源電圧で出すICが必要。
・USB Pin 2,3には2V出すといい感じ

今回の BL8530互換(かもしれない)このICでは、このあたりがとりあえずの限界なのかもと見切り時かもしれませんね。

単3電池2本でiPhoneを充電 その7

さて、放電も完了し残り20%になりますた。

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はたして、充電できるでしょうか?
対象マシンは、iPhone3G。iPhone4はまだ電池残50%あるので。

100円ショップの昇圧ICだしな、ま、無理なんだろうな。
だめもとで、接続。

さて、どうなるのか、、、、、

しばしの沈黙、、、、

きたよ、これ!!!
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※100円ショップの単3型2本のUSB充電器(改造したもの)で40%未満充電残のiPhoneを充電している証拠写真!

電池も100円ショップの4本100円のアルカリ電池。もっといい電池使えって?まぁまぁ。

 

PIN2の充電しているときの電圧。約1.85V。実測

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PIN3の充電しているときの電圧。約2.8V。実測

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PIN1の充電しているときの電圧。約5V。実測

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iPhone4は、まだ50%なので、とりあえず充電。できるかな?

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できてるね。40%未満だとどうなるのか。電圧は4.4Vくらいまで落ちてるね。消費電力が大きいのか。

とりあえず、まだテスト段階で、充電モードに入るだけで充電できるのかちゃんと試さないとね。

 

でも、状況はかなりよくなった。今まで充電できなかった40%未満のiPhone3Gで充電モードに入るようになったしね。

 

次回、記事あるかも。あくまでも、改造は自己責任でね。ヒューズも安全装置もつけてないので。

単3電池2本でiPhoneを充電 その6

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抵抗が無かったので、もう一台100円ショップに行ってGETしてきました。で、そこから43KをGET。練習で51Kをはずして、コツをつかんで、いざ挑戦。
MintyBoostの作者のように、間接的に熱を加えてやろうとしたけど、なかなかむずい。う~ん、ってことで、いつものように左右オラオラ作戦で、余熱を与えながらはずしたよ。
※あれは、熱風がでるタイプのなんだね。後で知りました。たとえば、こういうの とか ピンセット形もある
ピンセットはL字に曲がったのをおなじく、100円ショップからGET。曲がってるのが使いやすいね。
で、改造した基盤のR1を43KΩに付け替え。
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電池入れて、実測値を測る。

Pin2 data- 2V弱 きっちり2Vじゃないけど

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Pin3 data+  2V弱。今付け替えたのはOKみたいですね。

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40%以上だと充電モードに入るのを確認。
ただいま、放電中。40%以下になるまでしばし待つ。

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うまく、充電できるといいね。NGなら、ICの限界かとあきらめもつくしね。500mA出ないと思うし。このIC。先人の解析されたjr7cwkさんのブログに、電流と電圧の出力特性が載っていて、
http://samidare.jp/jr7cwk/lavo?p=detail&cm=190715
300mAを越えると、3Vだと電圧が一気に降下しちゃう特性みたい。 今回は、多少、コンデンサ変えたり、余分につけたりしてるので、そのあたりがどう影響するかですね。

 

そうそう、100円ショップでビンとじょうご使って、新しいハンダゴテ台を作ったよ。
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まだ仮止めなんだけど、結構使いやすくて、調整しながらカスタムしていくよ。フタにはハンダゴテ綺麗にするスポンジついています。これも100円ショップ。飾りにビー玉もいれたよ。

ど?

Minty Boostの作者 えらい!

[vimeo http://www.vimeo.com/13835359 w=400&h=225]

Reverse engineering Apple’s secret charging methods from adafruit industries on Vimeo.

iPhoneが充電モードをUSB Pin2,3 の電圧を見て決めている決定的な証拠ビデオ。ナイスJobですね。!

すばらしい。ビデオ途中、チップ抵抗を外す場面があるんですが、間接熱でピンセットで外していますね。こういうテクがあるとは、勉強になります。

Appleはハードとソフト(OS)を、両面から作る会社なのでいろいろと、面白い仕掛けをしてくれますね。規格を工夫してくるところがすごく私は好きなんですが、こういうところを嫌う方もいます。

100円ショップのUSB充電器から、思わぬところに結びついてきたので、Hackした甲斐はありましたね。モノづくりの原点。バラして、1つ1つじっくり見る。ああでもない、こうでもないと試行錯誤して手を動かす。一見無駄なように思えても実は、意味があるんですよね。

 

電子機器、年々、ちっこくなって、パーツが触りにくいので、そのあたりが悩みどころ。手がプルプルふるえちゃうんですもん。